大阪市北区 内科・外科・訪問診療 みなとクリニック

外来専用:☎ 06-6356-7381

〒531-0063 大阪市北区長柄東1-4 さざなみプラザ24-102
一般外来受付時間 午前 9:20~12:50 午後 15:50~17:50
(発熱外来は完全予約制で診療時間を定めておりません)
休診 日曜・祝祭日と木・土曜の午後

外科

外科治療について

みなとクリニックでは、一般外科および消化器外科でトレーニングを積んだ田中院長による外科治療を提供しております。
怪我などに対する縫合から、痔や腫瘤切除などの小手術まで幅広く行います。また、今後ニーズに合わせて手術メニューを増やしていく予定です。

当院で提供する外科治療

外傷(けが)の治療

みなとクリニックでは、家庭内や外出先で生じた「外傷」に対しての治療を提供しています。外傷といっても様々な種類があり、それぞれ治療方法が変わってきます。また、同じ医師が治療経過を担当できるのも地域のクリニックならではと考えております。

  • 擦過傷(すりきず)…いわゆる擦り傷です。感染しやすいか否かによって、軟膏の治療か被覆材(傷を覆って乾燥しないよう湿潤な環境を保つ医療材料)を用いた治療かを選択します。肌の出た部分ではあとが残らないように直射日光に注意します。
  • 切創(きりきず)…いわゆる切り傷です。縫合(きずを縫うこと)が必要かそうでないか。場所や深さ、長さがなどによって適切な治療方法を選択します。
  • その他の外傷…刺し傷や動物に咬まれてできた傷、など様々ありますが、単に表面的な傷を治すだけでなく、感染(化膿すること)の治療や予防なども考えながら治療を行います。

なお、クリニックレベルでは対応困難な大きな外傷、重篤な感染を来たす可能性が高い外傷や、骨折などの専門的な治療が必要な状態を伴う外傷に関しては、適切な初期治療を行なったうえで専門病院に紹介いたします。

怪我の初期対応につきましては以下の記事もご参考願います。
<怪我の処置はどうするべきか?傷口は水道水で洗うのか消毒するのか?出血はどう対処する?>

粉瘤や脂肪腫など皮膚・皮下腫瘍の治療

みなとクリニックでは、粉瘤や脂肪腫といった体の表面に出来る皮膚・皮下腫瘍の手術を行っています。

粉瘤(ふんりゅう)について

「粉瘤」は皮膚に出来る良性の腫瘍の中でよく見るものの一つです。皮膚の下に形成された袋の中に、垢や皮膚の脂肪が充満した瘤(こぶ)を作ります。
それ自体は悪いものではありませんが、時に袋の中で菌が繁殖し感染を来たすと、「炎症性粉瘤」となると強い痛みや熱を伴います。
可能な限り、炎症を来たす前の治療をお勧めします。

  • 粉瘤の治療…注射で局所麻酔を行い、皮膚と共に粉瘤を切除し傷を縫合する手術、パンチで小さな孔を開けて粉瘤を摘出する手術があります。大きさ、場所によって選択します。
  • 炎症性粉瘤の治療…注射で局所麻酔を行い、感染した部位の皮膚を切開し、膿を排出して抗生剤で炎症を抑えたのちに粉瘤を切除する治療、パンチで小さな孔を開けて一期的に感染した粉瘤を摘出する手術があります。状況に応じて選択いたします。
脂肪腫について

「脂肪腫」は首や肩、背中を中心に体のあらゆる部位に出現し、徐々に大きくなっていく良性の腫瘍です。
命を脅かす病気ではありませんが、手術をしない限り小さくなったり、無くなったりすることはありません。
また、極めて稀に脂肪肉腫という悪性腫瘍との鑑別が必要となることもありますので、手術前にエコー検査、場合によってはMRIの検査を行うことがあります。

  • 脂肪腫の治療…注射で局所麻酔を行い、腫瘍直上の皮膚を切開したのち脂肪腫を摘出します。傷は細い糸で、後に傷が目立ちにくくなるように縫合します。摘出した腫瘍は病理検査に提出を行います。
手術料金について
  • 皮膚・皮下腫瘍摘出術…腫瘍の大きさによって手術料金は変動します。

※料金は3割負担時の場合、()内は1割負担時の料金となります。

腫瘍の大きさ 料金
露出部 2cm未満 手術 ¥4,980+病理検査 ¥3,030 計 ¥8,010(¥2,670)
露出部 2cm以上4cm未満 手術 ¥11,010+病理検査 ¥3,030 計 ¥14,040(¥4,680)
露出部 4cm以上 手術 ¥13,080+病理検査 ¥3,030 計 ¥16,110(¥5,370)
露出部以外 3cm未満 手術 ¥3,840+病理検査 ¥3,030 計 ¥6,870(¥2,290)
露出部以外 3cm以上6cm未満 手術 ¥9,690+病理検査 ¥3,030 計 ¥12,720(¥4,240)
露出部以外 6cm以上12cm未満 手術 ¥12,480+病理検査 ¥3,030 計 ¥15,510(¥5,170)
露出部以外 12cm以上 手術 ¥24,960+病理検査 ¥3,030 計 ¥27,990(¥9,330)
症例写真
  • 大きな脂肪腫

手術前
手術前…長径7cm程の瘤(こぶ)を右肩に認めました

摘出標本
摘出標本…瘤に一致した脂肪腫の摘出を行いました

術後30日目
術後30日目…まだ赤味が残りますが時間が経つとさらに傷は目立ちにくくなります

※いずれも患者さんの了承を得て掲載しております。

痔(じ)の治療

肛門は非常にデリケートな部位であり、痔の存在はQOL(生活の質)を落としてしまいます。ひとえに痔と言っても、痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)・痔瘻(痔ろう)と種類があり、それぞれ治療方法が異なります。

痔核(いぼ痔)について

「痔核」は、肛門を走る静脈の流れが滞り、こぶ状になったもので、お尻を拭く時などの違和感などで痔核することが多いです。直腸と肛門を隔てる歯状線より直腸側か肛門側かによって「内痔核」、「外痔核」と名付けられています。
痔核は時に出血や痛みを引き起こす場合があり、適切な治療が必要となります。

  • 内痔核・外痔核の治療…基本的には排便のコントロールを行う保存的治療で症状の改善を促します。保存的治療で改善が見込めない、手術療法の適応となる症例に対しては、痔核の根元を糸で縛る分離結紮術や、特殊なゴムを痔核の根元にかけて脱落させる手術を行います。
裂肛(きれ痔)について

「裂肛」は、硬い便などが通過する際に肛門に傷を付けることで引き起こされます。

  • 裂肛の治療…出来たばかりの裂肛は、便のコントロールを適切に行い、状況に応じて軟膏を使用することで自然に治癒します。しかし、治りきらないままにしていると慢性化してしまい、手術による治療が必要となることがあります。
    時にクローン病といった特殊な病気が裂肛の背景に隠れていることがあり、その際は専門機関に紹介させて頂きます。
痔瘻(痔ろう)について

直腸と肛門の境目にあるくぼみ(肛門腺)に便が詰まり菌が繁殖すると、肛門の周囲に膿がたまって炎症を引き起こす「肛門周囲膿瘍」を来します。自然にもしくは治療で膿が皮膚の外へ排出されると、肛門と皮膚にトンネルが形成されることがあります。このトンネルこそが「痔瘻」です。
痔瘻の存在は炎症の再発を来たし、痔瘻がんという悪性腫瘍のリスクに繋がりますので、原則手術が勧められています。

  • 痔瘻の治療…まず「肛門周囲膿瘍」をきたしている場合は、放っておくと重篤な感染症へと進展する可能性があり、局所麻酔下に切開し、膿の出口を作る処置を行います。炎症が落ち着いた後にトンネルの形状を評価し、治療方針を立てます。
    手術としてトンネルを切り開く手術、トンネルに輪ゴムをかけて、輪ゴムが閉まる力でゆっくりと痔瘻を解放する手術、肛門括約筋を温存しする手術などがあります。
    外来で対応可能な症例は当クリニックで手術ができますが、複雑なものやクローン病といった特殊な病気が原因の痔瘻は入院での治療が必要ですので、専門機関に紹介させて頂きます。

鶏眼(ウオノメ)や胼胝(タコ)の治療

「鶏眼」も「胼胝」も、足の裏など機械的な圧迫が持続的に続くことで、皮膚の一部が硬くなり生じる病気です。

鶏眼(ウオノメ)について

「鶏眼」は足の底にできることがほとんどで、横方向への皮膚の硬化に加えて、硬い芯が円錐状に皮膚の深い部分まで形成され、歩く際に強い痛みを感じます。潰瘍や感染の原因となるため、治療を行うことが望ましいです。

  • 鶏眼の治療…硬くなった表面の皮膚とともに、円錐状の芯も含めてメスやニッパーなどを使って切除します。ただし、鶏眼のできる部位は機械的な刺激が加わりやすい場所である以上、再発をきたす可能性も高く、切除後は負担がかからないよう予防することも大切です。
胼胝(タコ)について

「胼胝」は皮膚の硬化が横方向に広がるものの、芯は形成されないためあまり痛みは感じません。しかし鶏眼と同じく、潰瘍や感染につながることがあり、処置が望ましいとされています。

  • 胼胝の治療…硬くなった皮膚を削ります。スピール膏を使って硬くなった皮膚をふやかした上で削ることもあります。

褥瘡(とこずれ)の治療

ご高齢でベッド上での生活が長い患者さまでは、重力がかかる部位に「褥瘡(床ずれ)」が生じることがあります。褥瘡の存在は、痛みにより患者さまのQOL(生活の質)が下げ、重篤な感染にも繋がります。適切な栄養管理に加えて、治癒を妨げている部位のデブリードマン(外科的切除)を行います。
※居宅で治療することが多く、訪問診療のページもご参照下さい。

陥入爪の治療

「陥入爪」は主に深爪が原因で、皮膚に爪の角が食い込んでいる状態です。時に食い込んだ部位で炎症が起こり爪囲炎(そういえん)を来たします。

  • 陥入爪の治療…爪の変形が高度な時は、足の付け根から麻酔をした上で、部分的に抜爪(爪を引き抜くこと)を行い、フェノールという薬品で爪の生える元を処置することがあります。

※2020年6月現在、保険適用の治療のみを行なっております。

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